どうも、ぶちくまです。
2010年代の傑作漫画「BLUE GIANT」を紹介します。主人公宮本大が魅力溢れるキャラクターで、家族や友人など彼の周辺の人々にも大きな影響を与えながら、また、彼自身も影響を受けて、世界一のジャズサックスプレイヤーを目指す、というほぼ熱血少年漫画。ジャズ知らなくてもおっさんでも泣けるし胸が熱くなる。
BLUE GIANT、面白いですね!
えっ、まだ読んでないですと?
それならぶちくまが簡単にBLUE GIANTの魅力をお伝えしましょう。
一言で言うなれば、「ジャズの生き様」
もう、これしかないね。
ジャズとか敷居高くね?
ぶちくまは普段からジャズとか嗜む腐れオサレ男子ですが、何か?
いや、ジャズとか全然わからないけどね、でも聞いてて楽しいですよ。
ジャズっていうのはね、ある程度「このコードで行きましょう」みたいな感じで、
道筋だけ立てて、あとはフリーダムに突き進む、
底辺も天辺も、限界も出発点もゴールも何もない、
最高に自由な音楽です。
もちろん、ある程度は曲として成立するように縛りはありますけどね。
あと、静かなラウンジで、あるいはバーの片隅でひっそりとピアノ鳴ってるようなイメージがジャズにはあるよね。
だいたい、ジブリの曲をカバーしてるのが有線で流れるよね。
ジャズはあんなものではないんですよ。
いや、あーいうジャズもあるんですけど、
もっと、こう、「自分」を音楽にして全力でぶつける、と言いますか。
超絶技巧とか、超速展開とか、
ちょっと聞くとロックギターの十八番みたいなこともね、
ジャズは結構やってるよね。
ロックだと大概ギターだけだけどね、
ジャズは全員、出てくるよね。
楽器によって、あるいは人によって展開方法が違ってね、
面白いよね、ジャズ。
あっ、どうも、ジャズギターに憧れて、YouTube教則動画を見るだけで満足してしまうぶちくまです。
いや、こんだけ語ったけどね、ジャズ、敷居高いよね。
アドリブとか、わかんないよね。無茶振りじゃないの?みたいな。
そんな私でもね、これは最高に面白い漫画です。
別に、ジャズについて詳しかろうが何もしなかろうが関係ないんです。
これ、ただの熱血少年漫画ですから。
熱血少年漫画とか舐めた比喩
いや、でもこれがですね、言い得て妙だと個人的には思ってる。
多分、近年でも最高レベルの熱血っぷりですよ。
ただね、大人の熱さだよね。
主人公が「うぉー!」ってバックに炎演出で必殺シュートでネット突き破るような熱血じゃないよね。
もっと、「生き様」が出てくる、というか。
サグラダファミリアを作る職人の熱さだよね。
自分の人生で完成しないであろう建築物に、
当たり前のように自分の人生を捧げる感じだよね。
職人は、「ウォー」とか言わないだろうしね。
完成した時は、流石にWoWWow言いそうだけどね。
主人公がジャズ好きすぎて困る
高校生だったんだね。宮本くん。忘れてたよ。
普通にバスケ部員だった主人公の宮本大が、
ジャズに出会って、ジャズに心奪われ、
最終的にはジャズになるという話。
いや、もう一体化だよね。
努力、友情、勝利が少年漫画(というかジャンプ)の3原則だけども、
努力が半端ないね。
でも、この努力が、また心に響く努力と言いますか。
努力しなければいけない、という義務感が全くなくて、
「自分は世界一のジャズプレイヤーになる」→「だからサックスを毎日練習するのは当然」
という感じなんですよね。
いや、毎日何時間も練習するのって、当然大変なんだろうけどね。
ただ、ぶちくま含め、大概の怠惰なクマであれば、
「やっぱり世界一とか無理じゃね」とか思ったり、
あるいは人に「いやいや笑い話でしょそんなの」みたいに言われて諦めたり。
それが、宮本くんにはないんだよね。
ただ、「熱血バカ」ではあるんだけど、
その描写が不自然じゃないんだよね。
「あぁそうか、世界一目指すと信じればできるんだ」って思わせる説得力がある。
作者の石塚さん、「岳」の作者でもありますが、流石の一言です。
友情が熱いし普通に泣ける
泣ける漫画を探していたわけではない。
ぶちくまが読み始めたのは、シンプルに「そろそろ音楽系の漫画でも読みたいなぁ」
という気持ちで、これもたまたまhontoのおすすめに出てきたから買っただけ。
でもね、これは泣けますわ。
まず、「努力から逃げてきた自分を恥じて、自分の青春に申し訳なくて」泣けるね。
自分も、これくらい純粋に、逃げずに努力すれば、なんかどうにかなったんじゃないかってね。
夢を諦めたくまは掃いて捨てるほどいるだろうけど、
我々が捨ててしまった夢たちに、最大の賛辞を送って泣きたい。
あと、友情ね。
いや、友達だけじゃなくてね、家族も含めね。
宮本くんが関わる人たちは、もちろん主人公宮本の人間性に惹かれて、
影響しあって、かなり情熱的になるよね。
ネタバレは極力避けるから詳しくは説明できないけれど、
孤独の中を信じて突き進む先には、やっぱり光があるよね。
BlueGiantの更新を待ち続けていたらSUPREMEに続いていた
しばらく更新ないなぁと年単位で待ってたら、
タイトル変わったから続刊リストに載らなかったという悲劇。
BLUE GIANTはSUPREME編へ突入しておりました。
SUPREME編の見所
ネタバレせずに見所を話すという綱渡なことをやってのける。
見所は、最高のRPG要素です。
RPGの魅力といえば、仲間ですよね。
だいたい、少年漫画だと、煽り週間というのがあって、
「この仲間、めっちゃ強いけど、仲間にならない雰囲気出てるぞ」という、
おきまりのフラグがあるのだけど、
何週間もやってるとダレるんだよね。
SUPREMEの展開力はいいね、というか作者がうまいね。
1話で「こいつ、すげぇな」って思わせる技巧がある。
これがSUPREME編ね。
ぶちくまの中では2010年代を代表する傑作
煽り抜きでね。
まぁとりあえず1巻は読もう。
タイミング良ければ安くセット買いできるかも!
ではでは。
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