iPhone標準のスイッチコントロールを利用して、どこまでゲーム作業を単純化できるか、という戦いです。
NieR Re[in]carnationで試してみた
先日、「iOSのスイコンはMacから操作できる」し、「Bluetoothなどの外部スイッチを利用できる」という話をしました。つまり、これまでiOSゲームでは単純な周回作業しかできないと思い込んでいた私は、「マクロ」の沼に片足突っ込み始めた次第です。
もともと、M1チップを搭載したMacなら、iOSアプリが起動できるので、マクロ利用はできるようになったな、という期待感はあったのですが、根本的に、MacさえあればiOSデバイスのスイコン利用ができるので、リセマラくらいなら自動でいけそうな気がしました。
というわけで、早速タイミングよく新作「ニーア リィンカーネーション」というアプリがリリースされたので、完全オートにしてリセマラしてみます。
NieR Re[in]carnation
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リセマラに必要な工程を探る
リィンカネのリセマラは、所要時間が10分程度なので、かなりイージーな部類になります。スクエニ作品はすぐにDL数記念での配布もあるので、数字もすればリセマラ前提のパーティー編成が可能となるはずです。
さて、まずはストーリーを読みがてら、リセマラに必要なタップ数を探っていきます。
NieRリセマラのフローチャート
- アプリ起動
- 規約確認
- ユーザー名登録
- オープニング
- 右に移動する(2分程度)
- 真ん中をタップする
- 上に移動する(2分程度)
- 真ん中をタップする
- 選択肢を選択する
- 上に移動する(2分程度)
- ムービーをスキップする
- メニュー画面を開く
- ギフトを受け取る
- ガチャを回す
今までなら、スイコンではできないタップ数なので手動リセマラとなりそうですが、こちらにはMacやら外部スイッチがあるので、3工程くらいに分けてスイッチ箇所を工夫すれば行けそうな感じです。
大体の作業を分類する
まず、難易度が高いのは「ユーザー名の設定」です。タップ数が多くなるので、オープニングまでは手動がおすすめです。
やろうと思えばこの作業も自動化できなくもないですが、スイコンだけでオート化するには荷が重いし、アプリの再インストールなどはどうせ手動なので、ユーザー名までは手動で頑張りましょう。
移動シーンのタップを考える
リンカネでは、紙芝居パートと、塔探索パートに分かれています。
紙芝居パートは「よくこのテンポでOK出したな」というくらいもっさりとした動きなのですが、紙芝居のようにストーリーに引き込む狙いもあると思うのでここについては我慢しましょう。
右側への移動はスワイプで対応できるので、4秒ほどのスワイプとシーンを進めるための真ん中タップを組み合わせたスイッチレシピを作成します。これを仮に右移動スイッチとします。
次のシーンでは上への移動と扉を開けるタップ、選択肢に答えるタップが必要になります。こちらも、スワイプとタップ位置を調整すれば自動化で乗り切れると思います。
これで移動シーンは乗り越えられるので、2つスイッチを組み合わせれば、ガチャができるシーンまでは進められそうです。
時間の調整方法を考える
前回の記事で方法はお伝えしましたが、Macなどで自動化ツールと組み合わせができそうなら、各スイッチを使用する時間を計測して、Macやマウスなどのボタン使用時間を設定しておきます。
Mac上で操作する場合は、Automatorで移動時間分のキー操作を記録しておけば乗り切れます。ただ、微妙に毎回ズレるので、微調整も含めたレシピを作成していきます。
リセマラのレシピを作成する
まずは、iPhone側で新規のレシピを作ります。
- 設定アプリを開く
- メニューからアクセシビリティを選択する
- スイッチコントロールを選択する
- 「スイッチ」を選択する
- 外部スイッチを登録or Macと接続しMacのスイッチを適応させる
- レシピを選択
- 新規レシピを作成(仮にリンカネリセマラとします)
- スイッチ①に移動シーン1を乗り越えられるアクションを登録する
- 同じレシピ(リンカネリセマラ)にスイッチを追加します
- スイッチ②に移動シーン②用のアクションを登録する
Macやスイッチ側の調整
私はマウスなどのハードウェアマクロを使用したことがないので、Macで説明します。
Macの場合は、自動化ツールとしてAutomatorという純正アプリが搭載されていますので、こちらを利用します。
- Automatorを立ち上げる
- 新規書類で「アプリケーション」を選択
- 上部の「録画」ボタンで、スイッチ①に設定したキーを記録する
- 記録したキーを必要分だけループさせる
- 必要時、一時停止を使って時間調整する
- 同様に、スイッチ②の記録もする
- 時間調整する
Macでリセマラを実践する
気が向けば動画も作りますが、まずはテキストだけ打ち込んでおきます。
- iPhoneでリンカネを立ち上げる
- ユーザー名登録まで進める
- MacでAutomatorを立ち上げるor作成したAutomatorアプリを実行する
- ほぼ自動ですすむ
- 場合によっては手動での微調整もする
※レシピボタンでiPhoneの画面フルスクリーンをスイッチに設定していないので操作できます。 - ガチャシーンまでオート化しているのをニマニマしながら見守る
- ガチャで爆死する
- リセマラを繰り返す
以上になります。
基本的に、iPhoneで頑張る、という点だけで優秀なだけで、普通にPCでエミュレーターを立ち上げてマクロツールを使用した方が簡単だと思います。
この記事は、どちらかといえば、「普通にマクロ使うとリセマラなんかオートでできる」ということに気づいてもらうことが大事だと思っています。
みんな、一生懸命リセマラするけど、こんな作業、業者がマクロツールで全自動で大量にアカウント作成されているってことだからね。やるだけ時間の無駄だって気づいてもらえれば何よりです。
慣れるまでは面倒ですが、リセマラ中の時間が確保できるので、漫画読んだりテレビ見たりして気づくとガチャが引ける状態になっているのは精神的に少し余裕ができるのでおすすめです。
備忘録:M1Macでのリセマラ
ちなみに、M1チップを搭載したMacなら、ニーアがMac上で起動できるので、さらにリセマラが捗ります。
Macリセマラのポイント
- Mac上で完結するのでリセマラ中にiPhoneを使用できる
- アプリの再インストールが不要になる
- 完成したアカウントはデバイスでもMacでも使用できる
根本的に、M1Macでのプレイは推奨されているものではないのですが、メリットはあるということだけメモしておきます。
どのデータを削除すればいいのか
アプリ系のデータは、ライブラリの「Containers」に格納されます。
アプリ使用時は、このコンテナ内のNieRデータを参照します。このファイルはアプリを起動すると自動で作成されて、アカウントごとに作成されていくとイメージしていいと思います。
つまり、このコンテナ内のNieRデータを削除・移動すれば、アプリを起動するたびに自動でファイルが生成され、ファイルを入れ替えることで利用するアカウントでアプリを起動させることも可能になります。
さらに詳しくみていけば、このNieRファイルの中の「データ内」のどれかがアカウントデータをキャッシュしていると思われます。突き止めればそのファイルだけを入れ替えるだけでアカウント変更ができるようになりそうです。足りないファイルは自動で生成されたりロードされるので。ただ、何度か起動しなくなったので、せっかくできたデータが再生できなくなる可能性があるので、ファイル丸ごと入れ替える方法が安全だと思います。
リセマラ手順
- Automatorでリセマラを自動化する
- ガチャする
- 爆死する
- Finderを開く
- Finderメニューから「移動」を選択
- Optionキーを押して「ライブラリ」を選択
- ライブラリ内の「Containers」を選択
- Containersから「NieR」ファイルを探す
- 削除するか適当なファイルを作成して移動させる
- ContainersにNieRファイルがない状態で、アプリを起動させる
- 再び自動でNieRファイルが作られ、最初からプレイできる
- リセマラ再開
一度やめたアカウントを利用したい時
保存されているファイルを入れ替えることで、任意のアカウントでアプリを起動することができます。
- Containers内の既存のNieRファイルを移動させる
- 任意のNieRファイルをContainers内に移動させる
- NieRアプリを起動させる
これで、例えば「星4が複数取れたけど希望のキャラじゃないから悩む」みたいなアカウントを一応取っておいて、配布されるジェム・無償石が増えたらガチャにトライする、みたいな使い方が簡単にできるようになりますね。
特に、リリース当初はまだキャラ評価も固まっていないので、「あーあの時のアカウントの方が使い勝手が良かったな」なんて時にもいいですね。
スクエニアカウントは基本的には1ゲームにつき1アカウントしか使えずに上書きもできないので、大量の捨て垢を作らないといけないのですが、その点、自分のMacにデータが保存して置けるのはいいですね。
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