iPhoneの「メールを非公開」の利用方法については、こちらの記事で詳細にまとめています。

このページでは、よりゲームに特化して「メールを非公開」のアドレス作成を活用する方法について解説していきたいと思います。
「メールを非公開」を活用する方法
iPhoneユーザーで、iCloudに課金している方は、「メールを非公開」という機能が利用できます。活用しきれていない方も多いと思いますので、iCloudの便利な機能についてお伝えしていこうかと思います。
「メールを非公開」とは
すでに別の記事で解説しているので、このページではポイントだけ。
- 「Appleでサインイン」のアップグレードバージョン
- iCloud + (ストレージ増量)を利用しているユーザーなら利用可能
- 制限なしで「iCloud.com」ドメインのメールアドレスが取得できる
- 作成したメールアドレスから、自分が利用するメールアドレスに自動転送
- 基本的にはランダムなメールアドレス
- 別機能で「カスタムドメイン」のメールアドレスも作成できる
簡単に言えば、利用しているユーザーも多いであろう「iCloudの容量アップ」を定期購読している方なら、非公開メールという機能が利用可能。
メールアドレスはランダム生成されるけどほぼ無限にアドレスが作れて、自分のメールアドレスに転送してくれる、というサービスになります。
「メールを非公開」を利用するメリット
一般的な利用方法でも、「メールを非公開」を活用するのは便利です。
- Apple IDを利用するだけで簡単にメールアドレスが利用できる
- わざわざパスワードとメールアドレスをメモしなくてもiCloud.comや端末で簡単に確認することができる
- 作成したメールアドレスを再利用することも可能
- 全てのサービスで別々のアドレスを利用することも可能
- Apple IDの認証さえできればパスワードを覚える必要もない
- iPhoneのパスワード保存機能も併用すれば「Apple でサインイン」に対応していないサービスにも簡単ログイン
「メールを非公開」を利用する方法
- 設定アプリを開く
- 自分のApple IDアカウントをタップする(自分の名前)
- 「iCloud」をタップ
- 「メールを非公開」をタップ
- 「新しいアドレスを作成する」をタップ
- 自動でメールアドレスが作成される
- 必要があればラベル、メモなどにパスワードや利用するサービスなどを記録しておく
上記の方法で、Appleが生成したメールアドレスをほぼ無制限に利用可能。その上、全てを記憶しておく必要はなく、必要なメッセージは設定したメールアドレスに転送されるようになっているので、管理の煩わしさも存在しない。
リセマラで利用したい、ゲームアカウント作成方法
ここからは、リセマラが本当にラクになるのか。あるいは「メールを非公開」という機能は安全に利用できるのか、という話をしていこうかと思います。
対象となるゲーム
メールアドレスの登録が必要なゲームアカウント
「Appleでサインイン」が利用できるゲームアプリが増えていますが、基本的にはどこのゲームアカウントも「メールアドレス+パスワード」の入力でアカウントが登録できます。「バックアップを作成する」のような機能があるものは、ほぼ対応できていると考えていいと思います。
メーカー別
- スクエア・エニックス(スクエニアカウント)
- コナミ(KONAMI ID)
- FujiGames、gumi(FgG ID)
- バンダイナムコ(BANDAI NAMCO ID)
- GungHo(ガンホーID)
サイゲームスやWFCは、連携用のIDとパスワードを発行すればメールアドレスの登録は不要。サイゲームスのウマ娘は「Googleアカウント」や「Apple でサインイン」、Facebookなどのアカウントを利用することもできる。
スクエニは、開発側の会社がどれくらい力を持っているかによるところもあるが、力が弱いところはスクエニアカウント+スクエニのサーバーを利用することになる。スクエニのアカウントサーバーがダウンすると他のアプリも道連れになるので、突然のサーバーメンテナンスでやるゲームがなくなったりする。
アプリ別
- モンスターストライク(XFLAG)
- パズル&ドラゴンズ(GungHo)
- 原神(HoYoverse)
- 荒野行動(NetEase Games)
- Fate/Grand Order(Aniplex)
- Pokemon Go(Niantic)
- ドラゴンボールレジェンズ(BANDAI NAMCO)
- 白猫プロジェクト(COLOPL)
- ウマ娘(Cygames)
- ヘブンバーンズレッド(WFS)
- プロジェクトセカイ(SEGA)
- アークナイツ(Yostar)
原神はMiHoYoのアカウント連携でSNS利用ができる。
WFSはパスワード設定で、アプリによってはApple IDやGoogleアカウントの利用が可能。マルチプラットフォームには対応しないイメージ(データ移行した端末からログインできなくなる)
アークナイツはSNSアカウント利用可能で、かつマルチプラットフォーム(iPhoneでログインした後に、iPadでもログインできる)対応。Macも利用できれば最高だった(当初はできていた)。
スクエニアカウントの簡単な量産方法
簡単なフローチャートとしては以下の通り。
- 事前に「メールを非公開」で利用できるメールアドレスを作成しておく
- スクウェア・エニックス アカウント管理システムより、「新規登録」ページへ移動する
- アカウント情報欄で、任意のIDを設定する
任意のIDはアドレスのドメインを抜いた羅列などが覚えやすい。 - スクウェアエニックスパスワードを設定する
パスワードは「iPhoneの自動パスワード生成機能」を利用するとメモが不要になる
ただし、パスワード自動生成は保存し忘れるとパスワードを記憶することは無理なので再設定が必要になる場合がある - メールアドレスを入力する
メールアドレスは事前に用意した「メールを非公開」のメールアドレスを使う。 - 生年月日を登録する
単純に、「作ったメールアドレスでアカウントを作成する」というだけの話ではあるのですが、メールアドレスとパスワードの管理をiPhoneの純正機能だけでお任せできるのが大きなメリット。
パソコン片手に、メールアドレスとパスワードをエクセルなんかで管理する必要はないのです。
スクエニゲームでリセマラを開始する
今回はちょうどアニバーサリーを迎えたドラゴンクエストタクトのアカウントを利用して、アカウントを複数保持できるようスクエニアカウントを作成していこうと思います。
ちなみに、ドラクエタクトのリセマラに関する情報はこちらにまとめています。

スクエニアカウントページで新規登録する

最初に、スクエニアカウントページで新規登録作業をしておきます。
ゲーム内から移動することもできますが、Safariで作成した方が作業がスムーズになります。ゲーム内ブラウザはクッキーがキャッシュされていなかったりして余計な入力が増える場合があるので。
逆に、クッキーが邪魔をして作業が進まない場合には、Safariでクッキー削除などの操作が必要になる場合もあります。
1個目のアカウントを作る

利用したいアカウントがひとつだけの場合は一番作業工程が少なくすみます。
画像のように、パスワード入力フォームをタップすれば、キーボードメニューに「パスワード設定」に関連する項目が出現します。
- このWebサイト用
- メールを非公開
- 鍵のマーク
このWebサイト用というのは、すでにパスワードを登録しているサイトのドメインに対して表示されます。
「鍵」のマークは、iPhoneで登録したパスワードが一覧で表示されます。設定アプリの「パスワード」へのショートカットのようなものです。

今回は「メールを非公開」を利用するので、この項目をタップします。すると、タップしただけで上の画像のようにAppleが用意したランダムなメールアドレスが作成されます。
「続ける」を押せば、アドレスが作成された上で、square-enix.comでメールアドレスを入力するフォームで自動で選択できるようになります。
パスワードを登録できる仕組み
Webページでアカウントやパスワードを入力する場合、アカウントIDやパスワード入力欄はスマホやブラウザが「パスワード入力欄」であることがわかるように、パスワード属性が設定されている場合がほとんどです。
入力フォームにパスワード属性が設定されていると、iOSでは自動でパスワードが生成されるようになっています。この時、iCloud + を利用しているユーザーであれば、メールアドレス入力欄で「非公開」が表示されるはずです。
「非公開」を選択することで、アカウントを登録したWebページのドメイン(今回でいえばsquare-enix.com)でパスワード入力が要求された時、自動で登録したID(メールアドレス)やパスワードが入力されるようになります。
複数アカウントを利用しているサイトでも、保存しておけばアカウントIDを選択することもできるので、基本的にはパスワードを覚える必要はなくなります。
2個以上のアカウントを作る
1つだけアカウントを作成する場合は、作成した非公開メールを使えばいいだけなのですが、2個目以降は先ほどのように自動で「非公開メールアドレス」を設定することはできなくなります。最初に作成した非公開メールを使うかどうかの選択肢しか表示されません。
ただ、非公開メールアドレスは(基本的には)制限なく作成することができるので、自分で非公開メールを作成して登録の際に利用することもできます。

この場合は、以下の方法で10個ほど非公開メールを作成しておき、アカウントを保存する必要が出てきた場合に、作成した非公開メールアドレスを割り当てていくことをお勧めします。
必要に応じて、非公開メールアドレスのメモを活用して、パスワードやアカウントの情報(リセマラ結果など)を記録しておくと、アカウントを復活させる際に探しやすくなります。
非公開メールアドレスの作成方法は前述の通り、「設定アプリ」のiCloudの項目から作ることができます。
複数アカウント作成の危険性
基本的にゲームアカウントは「同一人物による複数アカウントの所持」を禁止しているので、今回のようにメールアドレスを複数所持してアカウントを作成する行為は利用規約に違反する行為だと認められる可能性は高いと考えています。
ただ、アカウント作成時にユーザーが任意で提供している情報だけでは、ユーザーが複数アカウントを所持していると決定づけることは難しいです。
ゲーム内のプレイデータと紐付けたり、IPアドレスと端末の個体識別番号あたりを組み合わせれば「特定の端末からアクセスされたアカウント」であることは推定可能ですが、ゲームアカウントの利用規約の段階で個人情報をどこまで利用するかが明示されていない場合は、仮に運営が特定したとしても個人情報のデータ利用の倫理的な観点からあまりおいそれとアカウントの特定行為はしてこない場合が多いです。
一方で、RMTやゲーム運営に著しく影響を及ぼすような行為(一般利用では難しい数の複数アカウントの作成)などに対してはアカウント停止などの厳しい措置がとられる場合があります。
複数アカウントを作成することにより、メールアドレスやパスワードがネット上に露出する機会が増えるので、セキュリティの問題についても気にかけるべきですが、今回の「メールを非公開」の最大のメリットと言えるのは「露出するメールアドレスは、Apple が作成した仮のアドレス」であるということです。
また、複数アカウントを作成して起こりうるヒューマンエラーが「メモ間違い、パスワード忘れ、打ち間違い」です。アカウントを大量に用意するほど、パスワードは単純なものになって、単純作業が増えることで、作成するアドレスの記録も間違えることがあります。
「メールを非公開」では、メールアドレスは自動で保存されて、アドレスを利用するためにコピペする操作も簡単にできるようになっています。パスワードの記録に関しても、iOSの標準機能であるパスワード管理機能を使うだけで解決するため、iPhoneユーザーを煩わせることは限りなく少なく設計されています。
つまり、今回の方法を利用することで、人為ミスを極力減らすことができる上に、セキュリティ面ではむしろ強化されるという至れり尽くせり。
リセマラで利用する「メールを非公開」機能のまとめ
役に立つような、立たないような情報ではありましたが、Googleなどでフリーのメールアドレスを大量に作るよりはずっと簡単で作業内容を減らすこともできるのではないでしょうか。
とりあえず知っておくべきことを最後にまとめておきます。
ゲームアカウントの登録に利用したい「非公開メール」
- iPhoneの場合はiCloud + を利用していることが条件
- 月500円でストレージ拡張した上でメールアドレス作りたい放題はコスパ良し
- 不要になったアカウントはワンタップで利用停止にできる
コメント