幻影戦争は無意味な周回作業を強いるばかりではなく、なぜかそれをマルチプレイでさせたがるという、とんだアバズレでした。

運営の方針はどんなもんか皆目見当もつきませんが、少しでもマルチ周回を快適に行い、武具クラフトを充実させるための手法を考案していきたいと思います。

幻影戦争の「ソロマルチ」の話
まず、本題ではあるけど本題ではない、ソロマルチの愚痴。
幻影戦争のソロマルチとは
ソロマルチの説明が必要かどうかはわかりませんが、幻影戦争では武具作成などを行う際に最大強化するためには、相当な周回数を要求されます。

1,000回とかじゃきかないレベルです。まじで。
個人的には周回数なんかはゲーム性、というか頑張りどころとしての着地点でもあるので、運営の好きにしてくれていいのですが、これを「マルチ」で設定されるのはなかなかしんどい。

マルチってさ、協力プレイでありながら心の距離を感じる、というか。敷居の高さがある、というか。
マルチでは最大効率が求められる
もちろん、プレイヤーの価値観も目標もそれぞれなので、好きにプレイしたらいいのです。
無課金でマルチに寄生して無料で楽しもうが、最大効率を狙ってギルチャやDiscordでメンバーを募ってもいい。
ただ、やはりやるからには「少しでも短時間で多くの素材を集めたい」というのが欲望というもの。
人集まらないし、集まっても蹴られるし
本当に暇なときには、マルチ部屋に参加することもあるけど、人が集まるのを待っている時間すらもったいない。
せっかく調子良く回り始めたところで、手前の用事で抜けなきゃいけないとか、報酬が良くても融通が効かないというか、なんだかんでそんなにメリットを感じない、ということはあるよね。
ソロで淡々と報酬を得る
マルチをソロで回り始めたのは、そう、修練書のリリース後に、ようやくクラフトの必要素材を計算したところで「あれ、これもう無理じゃね」と気付いてからでした。

ゴルブレ・ゴルアクは完全に諦めて、ヴィクトラを手に入れて最適武器のアイスランスが景品にされた時に、ようやく本腰入れて、周回を始めた、そんな時でしたね。
いったい、どのユーザー層を考えてこの周回量なのか
しかし、私は寝食全てを子供と共に生活するライフスタイルなので、仕事やゲームをする時間は早朝くらい。

仮にマルチをプレイできても人がいないし、人が集まるのを待ってるのも時間がもったいない。でも、普通のクエストだと、報酬が悪い上に、スタミナ効率も悪い。
なんか、一人で行けたわ
試しにラムザ単機でソロクエストを回したら、意外と全員倒せました。

以来、修練書など敵が弱いマルチは一人で出陣するようになりましたね。
ソロマルチのやり方

まず、簡単にソロマルチについて説明していきます。やり方は、パスワードでもかけて普通に出撃するだけです。
ソロチのメリット
- 出発時間を待たない
- オートなので他の作業と並行できる
- 報酬はマルチと一緒(当たり前)
- 時間効率よりもQoLを高める(画面を見なければいけない時間を減らす)
- スイコンなどの自動タッチツールと相性がいい
なお、後述しますが、スイコン含め、自動タッチツール、果てはマクロの利用は利用規約に触れる可能性があるので、利用は自己責任で。

リスクを取るほどの作業量ではないので、基本、気がついた時に出航ボタンを押すくらいなら利用しないほうがいいと私は判断します。
ソロチのデメリット
- 周回に時間がかかる
- なんだかんだスタミナは使う
- 少し通信が途切れただけでスタミナ持ってかれる
- 「俺、今何やってんだろ」感が強い

時間に関しては、マルチの待ち時間や適正メンバーを揃える云々のことを考えると、それほど違いはないように感じるね。

一瞬でも通信が途切れると部屋が解散になるから、WiFi環境は必須。。。
ソロマルチのコツ
誰も興味ないと思いますが、基本的にダメージさえ受けなければソロマルチは成立します。
- タンク系(回避型も可)
- 自己修復機能あり
- 範囲攻撃あり
ソロマルチ適正の高いキャラクター
使用キャラとしては、最低十字マス攻撃ができて、かつ事故率の少ない挙動が可能なキャラがお勧めです。

回復AIになると、回復ばっかりして動かなくなるので、攻撃系AIか補助系AI(があるのかどうかはしらん)が良さそう。

意外だったのは、モルボルという状態異常ソロチ崩しに対しては、マシュリーというリセマラハズレユニットが活躍するという。
適材適所
当然ですが、マルチクエストによってキャラクターの優劣は入れ替わります。流石に、マルチで必中技を使ってくるような嫌がらせボスは出てこないとは思いますが、この運営なので何とも。
ゲームとマクロの話
ついでに、少し話題に出したマクロの話もしておきます。
マクロとは
厳密な意味合いでのマクロは、おそらくエクセルの機能の「マクロ」からきており、大体の意味合いでは「一定の処理をプログラミングなどで自動化させる」というところかと。
ゲームでのマクロ
転じて、ゲームにおけるマクロは「自動で処理をしながら周回作業を行うツール」のことを指します。
求める結果としては、「自動周回によって、手を煩わせることなく、寝てる間も仕事中もレベリングしている」みたいなことですね。

つまり、原点はコントローラー固定のマドハンド狩りですね
多分違いますが、やりたいことはこういうこと。
マクロのやり方
マクロにも、いろいろあります。
厳密な意味合いでは、マクロではないものもありますが、マクロ的なものとして考えてください。
Androidの場合のマクロ
Androidはマクロ化が簡単
Androidは外部ツールが豊富なので、上記の基本マクロのどの方向からでもマクロが組めると思います。
- ブルスタなどでAndroidをPC上で起動させる
- PCのクリック自動化ツールでクリック位置・回数・タイミングを調整する
- プレイ画面上にマクロを載せて放っておく
でもいいですし、
- FRep、オートクリッカーなどのアクション補助ツールを使用
- 一連の動作を記憶させておく
- マクロしたいアプリを起動
- 記憶させた動作を繰り返しで実行
でもいいわけですね。
iOS(iPhone)の場合
iOSは、アプリ側のリリースが難しいことと、iOSのプログラムに干渉するアプリの挙動に厳しいので、マクロはやりづらいとされてきました。

ただ、世界共有端末を作り上げたいAppleは、アクセシビリティを高めることには熱心。自動化ツールがそもそもiOSに組み込まれていたりします。
簡単に言えば、小さな挙動でも最大のアクションを発揮できるようなツールが、iOSには組み込まれているということですね。
スイコンとアクセシビリティの話
では、話が変わって、「スイコン」について。
スイコン(スイッチコントロール)とは
iPhoneにはスイッチコントロール(以下、スイコン)という機能があります。
スイッチコントロールを使えば、スイッチで選択、タップ、ドラッグ、入力、さらにはフリーハンドの描画もできます。スイッチ 1 つで画面上の項目や位置を選択し、同じスイッチでアクションを選択できます。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201370
スイッチコントロール自体は、ユーザーのアクセシビリティを高めるための機能です。

スイコンでできること
- カメラ機能で身振り手振りでスイッチを使う
- 特定の操作を記録させてワンタッチでできるようにする
- 音声コントロールで起動できるようにする
- 視認性を高める
- 特定ジェスチャを保存する
まぁ、ややこしいのですが、みんなが使いやすくなるための機能がスイコンってことです。
アクセシビリティとは
アクセシビリティ(英: accessibility)とは、近づきやすさやアクセスのしやすさのことであり、利用しやすさ、交通の便などの意味を含む。国立国語研究所「外来語」委員会は日本語への言い換えとして「利用しやすさ」を提案している。現代では、広い種類の利用者が製品や建物、サービスなどを支障なく利用できる度合いを指していることが多い。英語本来のアクセシビリティは、ノーマライゼーションの推進の理念から社会のすべてに適用される意味合いがある。日本でのバリアフリーがこれにあたる。
というわけで、私くらいの世代だと、耳馴染みがいいのはバリアフリーという言葉ですね。
アクセシビリティと人権
あえて、アクセシビリティの話をしたのは、根本的にスイッチコントロールを使うこと自体は悪いことではないし、禁止しづらい背景があります。
アクセシビリティを、能力や環境にかかわらず全員を同一に扱い、同じ機会を与えることと考えることもできます。
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Learn/Accessibility/What_is_accessibility
アクセシビリティ機能を禁止してしまうと、ユーザーの人権を侵害したとして、障害者団体や権利関係の団体が動く可能性があります。
すべての人が使いやすいように設計されることがアクセシビリティの前提にあるとして、Appleの基本的な機能を、AppStoreからリリースされたアプリが規制するのは、「はっ?」ってなるところです。
でも、マクロ利用には疑問も

ただ、明らかにマクロ挙動のツールとしてスイコンを利用していた場合は、運営の言い分もわかるという気はする。
また、ユーザー規約が全てではないにせよ、ひとつのゲーム空間の中での法律は「利用規約」にあるのも当然です。

Appleの純正機能で、しかもアクセシビリティの利用だからBANされない、ということは言い切れないわけですね。
マクロじゃないが「外部ツール」という認識でいいと思う
少し、情報を整理します。スイコンはマクロではありませんが、スイコン自体はゲームからしたら「外部ツール」とみなされる可能性はあります。あとで規約についても解説しますが、外部ツールの利用は「ユーザー規約」としてはアウトです。
マクロとアカウント停止措置
スイコンがアウトになるかどうかは、正直、運営の気分次第です。でも、マクロは完全にアウトなので、スイコンの利用がマクロ認定された場合はアカウント停止措置となる可能性があります。

何をしたら、アカウントが凍結される可能性があるんだろう?
少し調べてみたので、流し読みでもしてみてください。
ゲーム運営が行うマクロ追跡・検知方法
まず、ユーザーの利用状況は、ゲーム運営には筒抜けですが、「どんな情報まで把握されているのか」は気になるところです。

「ユーザー規約」の情報と、一般的なゲームのログ情報なんかを頼りに紐解いていきます。
- 座標検知(タップ、クリック位置)
- ログイン時間
- アクションの連続性
- 課金額
座標検知もユーザー個別にやってるかどうかは怪しい(取得するデータの量が倍以上になる)と考えています。トラッキングツールくらいかなと。
adjustの情報(アプリの計測サービス)
ユーザー規約によると、adjustというクリックなどのユーザー情報を追跡するアプリ計測ツールが利用されていることがわかります。
- リンクから流入・移行情報(利用しているSNSの把握)
- インストールに至るまでのタッチ記録・ユーザー行動
- 他に利用しているアプリや興味を持った広告
Smartbeatの情報
同じように、エラートラッキングツールとしてSmartbeatが使われています。
- エラー発生時刻/発生箇所
- スタックトレース
- 出力ログ(NSLog/LogCat)
- アプリやOSのバージョン情報
- デバイス情報
- 通信やメモリの状態
何をするとマクロ使用がバレるのか
基本はログに不審な動き(稼働時間が異様に長い、キャラクターの成長率が突出している)など怪しいデータを抽出して、最終的な個別対応に移るようです。
あと、ユーザーからの個別の通報も仕方がなしに対応していることはある、はず。

逆に言えば、普通のプレイヤーと同レベルの進行度の場合だと、仮にマクロを利用していてもアカウント停止にするだけの根拠が薄い上に、停止にするメリットも薄い。
アカバン(アカウント停止措置)についての補足
アカウント停止はどのソシャゲ をやっていても目にします。
普通にプレイしてれば関係ない
私は不正なプレイはしたことがないし、ランキングに本気を出したこともないので「ほえ?何の話」くらいなんですけども、アカウント停止は「やるぞ」と決めた時に一気にやる印象があります。
例えば、ネットの掲示板で不正ツールの話題が出た時、ランキング操作の可能性が示唆された時、なんかには運営が本気出す印象だね。
誤BANはあり得るの?
これは大いにあり得ますね。
大いにあり得ますけど、誤BANくらうって、普通のプレイから常軌を逸してるって場合が多いから、一度ゲームとの付き合い方は考え直したほうがいいよねって側から見てると思うよ。
幻影戦争の利用規約
幻影戦争でのアカウント停止措置がどんな場合に行われるのかを知るために、利用規約(ユーザー規約)を紐解きます。
不正行為って何だ?
公式にアナウンスされている不正行為についての情報です。
公式HPより
ゲーム内のユーザー規約より

また、ゲーム内のユーザー規約では、だいたいこの辺りの条項がマクロ・ボット利用を制限しています。
- 2.2阻害行為 ユーザーは、当社のコンピュータ及びサーバーの阻害を含み、他の利用者による本サービスの利用を阻害しないものとします。
- 2.8チートまたはボットの利用 ユーザーは、チート、ボット、自動ソフトウェア、不正侵入ソフト、モッド、その他本サービスを改変することを目的とするソフト等を制作しまたは利用しないものとします。
(2020年4月の情報です)
運営がマクロされると困ること
まず、そもそもなぜマクロされると困るかということ。
- マクロで通信量が増えてサーバーへの負担が重くなる
- マクロプレイヤーが著しく強くなってゲームバランスが崩れる
- 面倒な周回作業をお金で解決しようというマネタイズが崩される
- ゲーム性が損なわれる
- プレイヤー間の不平等感が生まれる
大事なのは「サーバーへの負荷」と「課金意欲が削がれる」ということです。
そのため、マクロされて困ることをされると、アカウント停止措置の対象となる可能性があるということですね。
垢BANされる可能性が高まる行為
- 常軌を逸したキャラクター等々の強化
- マクロ使用をほのめかす発言をする
- 明らかにマクロを仕込んだとされるタップ・クリック位置とプレイ継続時間
- 大量アカウント・同一IPによるサーバー負荷
わかりやすくいうと、複垢で似たような行動したり、ずっと同じ動作を繰り返すと「マクロ感」が強くなる。
これに「ゲームバランスを崩す」要素が足されると、アカウント停止措置を取った方が運営にとってメリットが大きくなる。
さらに、それをやっていると自らSNSなんかで発信すれば、「他のプレイヤーへの影響」も考えて、早々に対応される可能性があります。
アカウント停止措置のデメリット
とは言え、運営もアカウント停止措置とかはしたくないんです。
- ユーザー数が減る
- マクラー(マクロ利用者)は廃課金だったりする
- マクロ対応がそもそも人員を取られる
- マクロ対応自体が不平等を起こす可能性もある
というわけで、普通にプレイする作業をマクロされてるくらいじゃ運営は動きません。
ランキング要素が強いゲームだと騒がれやすい
ただ、ランキング要素のあるゲームほど、公平性が求められるので、重視しているところだと早めの対応策をとる場合はあります。
幻影戦争のマクロと制裁総括
まとめです。
スイコン利用では余程のことではアカウント停止にはならない
まず、結論として、普通にプレイする分にスイコンを利用するくらいではアカウント停止措置にはなりません。
今回は、マルチプレイでの利用を想定して、少しでも負担を減らすために利用するのはどうか、と提案はします。ですが、マルチプレイがクエスト周回よりも通信量が多いので、サーバー負担につながる可能性はあります。
目安としては、「タッチする回数を減らす」ために、スイコンでワンタッチで出撃するくらいまでのタッチ操作をワンアクションにしてもアカウント停止にはならないと考えていいと思います。
でも、グレーはグレー
ですが、スイコンの機能をさらに外部アプリで制御して「1日中ずっと出撃状態にする」など高度化し始めると、これは完全にマクロなのでアウト。
余計なことまで発信しない
規約上、外部操作を加えることがアウトなので、スイコン使ってるぜきゃっほーみたいなツイートをしても睨まれる可能性はあります。(ユーザーの中にはスイコンもアウトという認識で使用していない方もいるので、平等なゲームプレイを考えると利用制限措置を取らざるをえない、ということにも)
理想の運営など存在しない
あと、なんとなく、幻影戦争は「アクセシビリティ? ゲームプレイは提供している環境が全て。平等社会の概念とかいらないでしょ」とか平気で言い出しそうなので、スイコンアウト→ユーザー憤慨→詫び石配布→なんか解決した感じになる、という未来は予想しています。

ユーザーの期待したように動かないのが、運営ですね。
マクロ必須というゲーム性がどうなのよ?
個人的に思うのは、この令和という時代に、マクロも簡単に組める時代に、エンドレスで周回を要求するようなゲーム性がどうなんだ、という気はします。

いまだに、スタミナ課金を集金要素に組み込むとか。。。
実際、私がプレイしているブレスロやブラダスなんかは周回自体はオート操作、ゲーム性は別の場面で見出しています。

ガチャ課金だけが全てではないけど、ユーザーのゲーム満足度を高める課金の方向性が見つかるといいですね。
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